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ひろかず
ひろかず
地球生まれ NAGANOcity在住

よろこびのたねまきをしたいきまぐれのまぬけ 

趣味:写真 創作 映画 音楽 旅行 甘食 サイクリング 山登り 

2010年06月27日

元気の出る腕時計4 セイコー ジャイロマーベル



1959年諏訪精工舎で開発されたセイコージャイロマーベルはマジックレバー方式※を初めて搭載。さらに国産腕時計では初めてローター部分にベアリングを採用しています。これらの方式はセイコー自動巻の基礎となり、“セイコー自動巻の祖”といわれています。

※マジックレバーというのは、腕をどちらに振っても、自動に巻けるという画期的なものです。それまでの腕時計は、片側しか負けませんでした。巻き効率がよく、今日は腕を良く振らなかったから、時計が一時止まってしまった、、、ということはなく安心して着けていられます。これも、後にセイコーエプソンの社長となる中村恒也氏の発明で、世界を驚かしたアイデアの新技術でした。


つめレバーというのがマジックレバーのことです。ローターの左右回転を一方向に整流します
ローターが回転するとレバーが前後に往復運動し、その動きが巻上げ車を一方向に回転させるのです。
『JIS B7010時計部品名称』より


このような仕組みです。画期的な仕組みですね。
ただしムーブメントが厚くなってしまう欠点があり、これを解消するために手巻き機構を外すことで解決を図り、ここに初代「セイコーマチック」が誕生したといいます。
『時計百科事典』より

厚いムーブメントも、味があっていい気もしますが、、、。

中村恒也氏前述記事:
http://ikiikiikiyou.naganoblog.jp/e356388.html
http://ikiikiikiyou.naganoblog.jp/e315544.html

  


Posted by ひろかず at 01:10Comments(0)腕時計の話

2010年06月10日

元気の出る腕時計3 バブルバック


6月10日は時の記念日です。

その由来は、『日本書紀』によると、天智天皇10年の4月25日(太陽暦では西暦671年6月10日)に時計が設置され、宮中に時がつげられるようになったからです。制定は大正9年のことです。

「置漏尅於新臺。始打候時動鍾鼓。始用漏尅。此漏尅者天皇爲皇太子時始親所製造也[1]。云々。」(漏尅を新しき台に置く。始めて候時を打つ。鐘鼓を動す。始めて漏剋を用いる。此の漏剋は、天皇の皇太子に爲(ましま)す時に、始めて親(みづか)ら製造(つく)りたまふ所なりと、云々(うんぬん)。(訳:坂本太郎・家永三郎・井上光貞・大野晋校注『日本古典文学大系68 日本書紀 下』 岩波書店))

とあります。日本初の時計が鐘を打った記念すべき日です。なお、「漏尅」とは、「漏刻」のことで、つまり水時計のことです。太陽が昇っている間の時間のみ計測する日時計よりも、正確に時間が分かるようになりました。
時間を尊重、厳守し、生活の改善、合理化を進めることを目的とする日ということですが、いまやコンピュータなど情報化、しかもデジタル化の推進により、アナログの人間たちは、そのスピードについて行けず、心を亡くし、ただ忙しいだけの一生になりそうです。

時、時間は大事ですが、今という瞬間をいつも永遠のように大切にしていきたいですね。


自動巻き最初期の腕時計のため、ローターが大きく、泡のような厚みを持っているということで、バブルバックというらしいです。
できれば、バブルのはじける前の時代にバックしたいものです。

この時計は、古い割には、時間もだいたい正確ですが、時々勝手に休んでいて、20分とか、一時間とか遅れている時もあります。ちょっと気分やさんです。そんなに慌てなさんな、と言われているようです。
  


Posted by ひろかず at 00:01Comments(0)腕時計の話

2009年11月27日

元気の出る腕時計2 セイコー マーベル



耳を澄ますと小宇宙の小さな鼓動が聞こえてきます。
それは、まるで美しい音楽の調べを聴いているようです。
1956年にセイコー社初のオリジナル機械式時計として製造販売されたセイコー・マーベル(SEIKO MARBEL)機械式手巻き腕時計です。
マーベルは、驚き!と言う意味。これまで、スイスなど西欧の時計の物まねでしかなかった日本の時計業界で、初めて日本人の手によるまったく新しい設計のオリジナル時計が完成しました。世界が、驚いたといいます。
設計した青年は、後にセイコーエプソン社長となる中村恒也氏。
小さいころから、機械いじりが好きで、母の使っていたミシンを分解してきれいにしていたような少年時代だったそうです。
発明家の祖父を誇りにし、「人の役に立つようなものをつくりなさい」と恒に父から言われていたといいます。
「感じる、信じる、行なう」をモットーとしている中村氏のご自宅には、手づくりのオリジナル音楽空間があり、小澤征爾総監督も驚く、こだわりの音響システムがありました。おそらく生演奏を聴くよりも、素晴らしいのではと思える程の音の世界でした。
サイトウ・キネン・フェスティバル松本を長年応援し、芸術に興味をもったきっかけは、より正確で美しい時計を開発していく設計・発明と通じるものがあったからだといいます。何事にも関心を持ち、三現主義(現場・現実・現物+先見)で追求し、信念でやり遂げる過程は、芸術そのものです。
こだわり続ける中に、昇華されていく美しさに、やがて人々は驚き、感動となって、世界に広がるのでしょう。

  


Posted by ひろかず at 04:15Comments(0)腕時計の話

2009年11月10日

元気の出る腕時計1 セミ・バブルバック



いまどき腕時計をするのは、時代遅れか、お洒落か?
時間を知りたいだけなら、携帯電話で足りるので、
絶滅するかと思われた、、、が、そうでもないようです。

自動巻きの機械式時計は、主人とともに生きるペットのようなもので、
一緒に生きている仲間という実感があります。
気温や、気圧や、その日の使う人の体の調子などで、
少し遅れたり、速くなったりと、クウォーツ時計ではありえない不正確なところが、、、とても、ファジーでいいのです。
今日は、頑張っているなー。最近、ハードワークで疲れたかなー、とか
心配したり、喜んだり、調子を見ながら、たまに休ませたり。
半世紀以上も前の腕時計が、現役で一生懸命ご主人のために、動いてくれている姿を見ていると、こちらもなんだか元気になれるのでしょう。



自動巻き初期のタイプなので、ローターが大きくこんなに厚みがあります。
裏蓋が泡(バブル)のようです。
これは、少しケースが大きめなセミ・バブルバック。
この時代のフェイスは、ひとつひとつ手で彫ったり、描いたりしています。
いろいろなバリエーションがあり、
まったく同じデザインのものはないといわれます。
爽やかな青い秒針は、当時の技術の粋。

ちょっと前までは、ショーウィンドウ汚しと言われ、お店の隅っこに追いやられていたアンティーク腕時計。
修理のちゃんとできる職人がいない店では、怖くて取り扱えない。
量も希少で、調子のよくない個体もある、機械的な中古品売買の流通にのりにくい、価格不明のオールド・ウォッチの世界。
それでも、元気が沸いてくると感謝し、形見とかなら、なおさら大事にする人がいる限り、
時代が進むほど、味わいは深まると思います。
いきいきいきている時間は、時計の調子もやはり驚くほど良好です。  


Posted by ひろかず at 07:10Comments(6)腕時計の話