2011年11月11日
ラストエンペラー溥儀の天津寓居 静園
川島芳子の親戚筋に当たる愛新覚羅 溥儀(あいしんかくら ふぎ)。清朝第12代にして最後の皇帝。後に満洲国皇帝(在位:1934年3月1日 - 1945年8月18日)。1964年より中華人民共和国中国人民政治協商会議全国委員。1967年10月17日逝去。
このラストエンペラーが退位後、天津で暮らしていた寓居を訪れてみました。
静園といいます。
地元中国の撮影班が取材中で、映画か何かを作っていました。
この建物が暮らしていたところです。
部屋の中は撮影禁止でした。
お洒落な造形です。
資料売店があり先日の川島芳子関係の最近の本も売っていました。
この中で、溥儀のドキュメンタリービデオも上映されていました。
最後の数年間は、新しい奥様と一般人として肩の荷の下りた生活をしていて幸せそうな笑顔がありました。
お金と権力があれば幸せと言うものではないようです。
溥儀は中国を文化大革命の嵐が覆う中で癌に罹ったようです。清朝皇帝という「反革命的」な出自であった溥儀の治療を行って紅衛兵たちに攻撃されることを恐れた多くの病院から入院を拒否されましたが、周恩来の指示で北京市内の病院に入院することになりました。病院に紅衛兵たちが現れて非難したため医師たちが溥儀の治療行為を行わず放置されましたが、事態を聞いて怒った周恩来は院長に直接電話して溥儀の治療を行わせました。入院時には既に末期状態であり1967年に死去しました。死ぬ間際には、晩年に好物となった「日本のチキンラーメンを食べたい」と言っていたことが溥傑の夫人である浩の伝記により伝えられています。
Posted by ひろかず at 23:59│Comments(0)
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