黒部ルート見学会④ 黒部川第四発電所(くろよん)

ひろかず

2012年11月21日 23:58


黒部川第四発電所につきました。
「くろよん」というのは、何だろうと昔から思っていました。ケロヨンというのはカエル屋敷に住む「バハハーイ!」が口癖のヒキガエルの息子ですから、クマの息子かとか、、、ではなく、この発電所の愛称でした。

黒部川第四発電所(くろべがわだいよんはつでんしょ)は富山県黒部市の黒部川上流部にある関西電力の水力発電所。通称くろよんあるいは略称黒四発電所として有名です。黒部ダムから水を引いて発電を行っています。


1958年に世界銀行から3700万ドルの融資を受けるなどし、1963年に完成。また、取水する黒部ダムの建設のためにつくられた「関電トンネル」の工事では冷水と破砕帯との闘いとなり、小説・映画・ドラマ『黒部の太陽』の舞台ともなりました。現在、発電は遠隔操作されています。
1961年1月15日発電開始。最大出力33万5000kW(建設当時25万8000kW)2007年現在一般水力発電所(ダム式)による発電能力としては日本第4位(1位は奥只見発電所)、使用水量72.0m³、有効落差545.5m。


環境保護のため及び厳冬期の雪崩対策として、この発電施設及び輸送ルートや送水管はすべて地下に作られています。説明用のルーム。

映像で、工事のドキュメンタリーを説明していただきました。

破砕帯の突破の難工事の様子がよく分かりました。
破砕帯というのは、トンネル工事で大量出水事故の原因となる地質構造のことです。断層は岩盤が割れてずれ動くものであるから、断層面周辺の岩盤は大きな力で破砕され、岩石の破片の間に隙間の多い状態となっています。これが断層破砕帯で、砕かれた岩石破片の隙間に大量の水を含み、また地下水の通り道となっています。掘削中のトンネルがこの場所に当たると大量の水が噴出して工事を著しく妨げます。破砕帯の幅は断層によって異なり、数十mに達する場合もあります。
黒部ダム建設の資材運搬用トンネルである関電トンネル建設工事は、総延長80mにも達する大破砕帯に遭遇した事で困難を極め、一時は工事の中止も検討されました。この破砕帯を突破するまでに約7ヶ月もの月日がかかったそうです。

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