屋久島へ行こう! 25 山田淳さん

ひろかず

2012年10月20日 23:58


冒険家平田さんの左は、若手登山家の山田淳さん。
屋久島で偶然お会いしました。
山田淳さんは世界の名だたる最高峰制覇し、2002年23歳9日で当時の世界7大陸最高峰登頂の最年少記録を更新した方です。現在は「登山人口の増加」「安全登山の推進」を掲げ、株式会社フィールド&マウンテンを設立し、登山用具レンタルやフリーペーパ事業を行っています。最近では『情熱大陸』でも取り上げられ、脚光を浴びています。
神戸市生まれ。灘中学校・高等学校、東京大学経済学部卒業という超エリートコースから、登山家になるというのもすごい選択です。冒険家は、命がけなので緻密な頭脳を必要とするので、頭がいいということは大事かもしれませんね。
屋久島の新高塚小屋の泊まりは、到着時刻を踏まえると、定員にあふれるということを想定して、当日はテント持参の団体ツアーガイドをされていたことでも、さすがです。
なぜか、この夏富士山登山をした際も、偶然、富士宮口で再会しました。ご縁があるので、またお会いできるでしょう。


七大陸最高峰の位置

アジア大陸:エベレスト(ネパール・中華人民共和国、8,848m)
ヨーロッパ大陸:エルブルス山(ロシア連邦、5,642m)
北アメリカ大陸:マッキンリー(アメリカ合衆国、6,194m)
南アメリカ大陸:アコンカグア(アルゼンチン、6,959m)
アフリカ大陸:キリマンジャロ(タンザニア、5,895m)
オーストラリア大陸:コジオスコ(オーストラリア、2,228m)
南極大陸:ヴィンソン・マシフ(南極半島付近、4,892m)

ヨーロッパの最高峰はエルブルス山ではなくモンブランとする場合もあります。
そういえば、平田和文さんはアコンカグアで遭難し、奇跡的に救助された体験がありましたね。

このお二人は、2002年9月29日に大町山岳博物館でシンポジウムのパネリストをしています。


世界7大陸最高峰登頂最年少記録

1990年代以降のヒマラヤ山系の登山は公募による商業隊が主流となり、組織力を持たない個人でもエベレストなど高峰への登頂が可能となりました。こうした背景からかつては至難の業であった七大陸最高峰登頂記録もハードルが下がり、世界最年少記録の更新が相次いだのです。現在の最年少記録はジョーダン・ロメロの15歳であり、エベレスト登山に年齢制限が導入されたことから、今後この記録を更新することは不可能といわれています。制限しないと、やがては赤ちゃんまで這い這い登山してしまうので危険ということでしょうか。

1990年 ロブ・ホール(ニュージーランド・29歳)
1995年 デイビッド・キートン(アメリカ・29歳)
1996年 ナスマフルキ(トルコ・28歳)
1999年 野口健(日本・25歳)
2001年 石川直樹(日本・23歳)
2002年 山田淳(日本・23歳)
2004年 ブリトン・キーシャン(アメリカ・22歳)
2005年 ダニエル・フィッシャー(アメリカ・20歳)
2006年 リスマイルス・ジョーンズ(イギリス・20歳)
2007年 サマンサ・ラーソン(アメリカ・18歳)
2011年 ジョージ・アトキンソン(イギリス・16歳)
2011年 ジョーダン・ロメロ(アメリカ・15歳)

山田淳さんは、あの野口健さんの記録をさらに更新した方なのですね。

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